Guru - グル
指導者を指す言葉、Guru。
インド哲学やYogaに触れたことがあれば耳にしたことがある方もいらっしゃると思います。
また、何かの第一人者、エクスパートといった意味で使われることもあるようです。
そのGuruの元々の意味は、サンスクリット語で
Gu:Darkness - 暗闇
Ru:Dispel - 光を照らす
暗闇に光を照らす者、という意味があります。
インド哲学やYogaでは、人は皆私たちが知りたいことは私たちの中に存在していると考えているそうです。私たちが迷うのは、私たちの中に曇りがあるから。暗闇の中にいて、私たちが知りたいことが見えない状態にある。
ここでいう暗闇はIgnorance(無知)をさしています。
光によって暗闇の中に真実が照らし出される。
指導者の役割は、何か新しい知識を人に与えるのではなく、人々が自身の中にある知恵を見つけられるよう、気づくことができるよう、曇りを取り除くこと、暗闇に光を照らすこと。
そのように考えられ、指導者のことをGuru(暗闇に光を照らす者)と呼ぶそうです。
もちろん私たちが社会生活を送る上で、いろいろと身につける・覚える・学ぶことはあります。特定の社会のメンバーとして守るルールや何かツールの使い方等。
しかし、インドの経典『ウパニシャッド』では、私たちが本当に知る必要のあるものは、私たちの中にあると言います。
それが故に、瞑想を通して自己の内に意識を向けるのです。
私たちが進化をしてきた痕跡はまさに私たちの中にあります。
ブッダのように、いつの日かそこにたどりつける日がくるのでしょうか。笑
でも知りたいことが自分の中にある、それは納得。
ゆっくりでもそこに近づけるよう日々サドナに励んでいこうと思います。
NYはまだまだ寒いですが、Lunar New Yearもあけて日が長くなってきました。
春が近くなってきたのを感じます。
今日はこの辺りで。