インド哲学
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
みなさん2021年はどこでどんなスタートをきったのでしょうか?
私はQuarantine中ということもあり、NYで静かに新たな年を迎えました。
昨今修行と勉学に夢中になっており、更新が少しとまってしまいました。
YOGAを勉強するにあたって、切り離せないインド哲学。
私たちは一体何者で、どこからきて、どこへいくのか?何のために生きて、何のために苦しみ葛藤をするのか?どうしたら苦しみを乗り越えることができるのか、幸せになれるのか?
インド哲学は、そんな人間の根源的な問いに答え、私たちが暗い夜道も迷わず目的地へ辿り着けるように光を照らしてくれています。
昨年からインド哲学の聖典を少し読み始めました。
紀元前800年頃ー紀元前200年頃にかけて書かれたとされる「ウパニシャッド」。
仏教以前に存在しており、奥義書とも訳されたりしているそうです。
内容はずばり、私たちの存在は何か、生命の根源は何なのか。
私たちは日頃自分でないもの(例えば体や心など)を自分だと思いこんでいるが、実はそうではない。体や心は一時、私たちがこの世界を生きるために形として現れているものにすぎず、やがてはなくなるもの。私たちの体、私たちの心、と定義することはできるが、私そのものではない。本来の自分はもっとその奥深くにあり、永遠に消えることがないものだと聖典は説いています。
また、苦しみの原因は自分でないものを自分だと思い込み、本来の自分を知らない=無知からくるものである。本来の自分を知ることができた時、その苦しみから解放される、とも聖典は言っています。
YOGAや瞑想はこの境地に至るためのツールとされています。
理論や知識を聖典を通して学び、それを自分の経験として味ってその知識を自分のものとしていくために、YOGAが存在しています。
私も日々のYOGAや瞑想と並行してインド哲学を学んでいくことで、少しずつ人間の根源的な問いや幸せになりたいという願いに近づいていることを確信しています。
引き続き不安定な世の中ですが、インドの古代の知恵は未知な世の中を生きていく、またどんな環境でも幸せを手に入れることができるよう、道筋を示してくれています。
これからウパニシャッドを始め、インド哲学や聖典から学んだこともシェアをしていきたいと思います。
今年もマイペースな形でスタートしたブログですが、2021年もどうぞよろしくお願いいたします!