うつり変わりゆくもの
諸行無常。
ブッダの教えの一つですが、この世の全てのものは常に変化をしていくものだという教えです。
例えば、私たちの体も時とともに変化をし続けています。
また私たちを取り巻く環境、周りの人との関係なども、全ては一定ということはなく常に移り変わりゆくものです。
良い時もあれば、悪い時もある。どちらも一時の出来事。
この諸行無常の概念を受け入れず、安定のためについ何かを手に入れたり、手に入れたものを手放したくなかったりと、私たちは何かに固執してしまうこともあります。
でも、諸行無常が万物の法則のようなものだとしたら、それに抵抗をして生きることは苦しみ以外の何者でもありません。
良いものがやってきた時はありがたく享受し、
悪いことがやってきた時は常にそれが続くわけではないと、その時その時ベストを尽くしてのりこえていく。そうしているうちにまたどこかへ行ってしまう。
うつりゆく世界であれば、そもそも手にいれたり、失うというコンセプトすら存在しないのかもしれません。手にするも失うも一時の出来事で、永遠には続かない。そもそも手に入れるものもなければ失うものもない。
万物は常に移り変わりゆくもの、物事は私たちが思っているよりもとても儚いものなのかもしれませんね。そう思うと、今私たちが持てるもの全ては、あって当たり前ではなく、ありがたく恵まれている、そんな風に思えてきます。
抵抗をするよりも、受け入れそれとともに生きる。
それも心の平和を手に入れる一つの方法かもしれません。
今日はこの辺りで。